この場所をつくった理由

代表者 斎藤麗子より


子どもを育てる中で、
また支援にかかわる立場として、
「この子にとって本当に必要な支援は何だろう」と考える場面が何度もありました。

私は代表として、そして親として、
多くのご家族や子どもたちの声に触れてきました。
その中で感じてきたのは、
その支援が「その場をしのぐためのもの」になってしまうと、
子ども本人も、家族も、自分で「立つ・考える」方法を学ぶ機会がなくなるということでした。

私自身も、23歳の時に子どもの関係で自分自身が自閉症スペクトラムだとわかりました。
考えてみると、幼少期からお友達とのコミュニケーションに困りを感じていましたが、
大人になるにつれ、経験を積みうまくやっていく方法も身につけました。

今、改めて振り返ってみても、学生の集団生活や家族ができた時の共同生活…
本当にみんなとリズムを合わせて生活していくことは、こんなにも大変なことなのだと感じることばかりです。
しかしその経験は、子どもやご家族の感じている不安や戸惑いを想像する上での、
一つの視点になっています。

ただし、経験だけに頼るのではなく、専門的な知見やチームでの支援を大切にし、
一人ひとりに合った関わりを丁寧に積み上げていくことを何より重視しています。

私たちの事業所では、
子どもの「困った行動」を問題として捉えるのではなくSOSだと受けとっています。
その子なりの特性や育ちのペースに寄り添いながら、
将来につながる力を育てていくことを大切にしています。

また、ご家族が一人で抱え込まないよう、
相談し、立ち止まり、考えることができる場所でありたいと考えています。

すぐに答えが見つからなくても、
一緒に悩み、考えることはできます。
必要なタイミングでいつでも声をかけてください。

この活動を通し、
ほんのちょっとでも自閉症スペクトラムの方々の気持ちに寄り添って下さる人が増えたら、
とても嬉しいです。