放課後等デイサービス「エンカレッジ」プログラムについて
(5領域の表現を含めたカリキュラムの紹介)
一般社団法人 ママズルームは、創業当初から子どもたちの「生きる力」を育むことを目的とし、「大人になっても通用する方法」を教えてきました。
今回、厚労省・家庭教育庁より、5領域を含めたプログラムの公表とすることが設けられたため、5領域の言葉を含め、あらためてプログラムの公表をする事と致します。なお、療育の方針と致しましては、今までと何も変わりません。
ママズルームスタッフは、これからも子どもたちの無限の可能性を信じぬき生きる力を育んでまいります。
※5領域
- 心身の健康や生活に関する領域「健康・生活」
- 運動や感覚に関する領域「運動・感覚」
- 認知と行動に関する領域「認知・行動」
- 言語・コミュニケーションの獲得に関するする領域「言語・コミュニケーション」
- 人とのかかわりに関する領域「人間関係・社会性」
放課後等デイサービス エンカレッジ
「自らスケジュールを立て能動的に動けること」を事業所卒業の最終目標としカリキュラムを作成しています。
スケジュールご紹介
① | 靴を入れる 手洗い 消毒 挨拶 |
基本的な生活動作の習慣化を狙いとしてサポートしていきます。 また、どのような挨拶が好ましいか考えさせ、正しい方法・相手に感じよく伝わる方法を視覚的に教えていきます。(コミュニケーション力の向上) |
② | 体温を測る 先生に伝える |
自分の体温を知ることで、自分の平熱を知ることができるよう、体温の重要性や熱への意識付けも同時に行います。 また、自ら先生に伝えることで自分の健康状態を他者に伝えることの重要性を教えていきます。 年齢をかさねるにつれて、何度以上はどのように過ごしたらよいのか、何度から自分はきつくなるのか等、振り返りを行いコントロールする事を訓練して行きます。 |
③ | 連絡帳を入れる | セッションの準備が自らできるよう、環境調整を行い、トラジッションエリアを決め、スケジュールを提示し視覚的に教えています。また、物を管理していけるよう、自分の道具場所を決め、意識付けを行います。 |
④ | 運動 | 自分でできるストレッチの方法を教え、疲れのコントロールや個別トレーニング(理学療法、木金のみ)を教えていきます。 また、身体を動かすことで自身の身体や気持ちがどのように変化するのかなど内面的なサポートも行います。 |
⑤ | 一人で休憩 | 一人で静かに休憩を行うトレーニングを行います。 どんな事がどんな場所で行えるのかTPOに合わせて視覚的にわかる形で絵カードを提示し、選択をしながら学んでいきます。 エンカレッジでは、何故その絵カードに書いてある項目しかここでは出来ないのか、「時間」「場所」等、世の中の枠組み・暗黙の了解等を本人が解る形で教えています。 |
⑥ | 一人で勉強 |
個々に応じて、自立課題を行います。
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⑦ | おやつ | 一つから二つ、二つから三つと時間的に決められた選択肢の中から、 自分が食べたいものに最も近いものを選ぶことができるよう、自己認知を育みながらサポートしていきます。 食育の観点からその食べ物の中にはどんなものが使用されているか、お菓子の裏面を見ながら、意識付けを行っていきます。 |
⑧ | 先生と勉強 |
曜日ごとに設定したカリキュラムを行います。 月、水(ソーシャルトレーニング) コグニティブトレーニング を行い
木、金は個別で運動療法を行いますので⑥⑧はありません。 運動療法 遊びを通して、楽しく体を動かしながら、運動面・感覚面へアプローチし、成長を育みます。
土曜日 午前 自己認知トレーニングを行います。 どんなことから自分のことが解るのか、出来事を振り返りまとめ、理解した後、長所を伸ばしどのように苦手なことを工夫すればいいのか、年齢に分かれ(第1部・第2部)、オリジナルカリキュラムを使用しトレーニングを行っていきます。 午後も第1部と第2部に分かれ、 第1部は パワーポイントを使用しパソコンの使い方を学びながら、自分の伝えたいことをどのようにまとめたら伝わるのか、発達段階に応じて作成したカリキュラムを視覚的に教えていきます。 第2部は 5W1Hを用いて語彙力を学び正確に状況を伝える力を育んでいきます。 また、オリジナル教材を使用しゲーム感覚で楽しみながら学んでいけるようサポートしていきます。 |
⑨ | お楽しみ活動 (トークン) |
頑張ったご褒美としてお楽しみ活動をする時間です。
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⑩ | 帰りのごあいさつ (忘れ物チェック) |
挨拶をするときに人は自然に忘れ物チェックをしています。 このように当事業所では人は言わないけど自然にしていることを言葉や視覚的にわかる形で教えていきます。 |
自我の目覚めが始まり思春期や反抗期をはじめ、発達に偏りのあるお子様は他の子との違いにも葛藤することが増えていきます。 児発の時とは違い、手取り足取りするのではなく、 後ろから見守りつつどんな時も「自分はこれでいい、これがベスト」と子ども達が思えるように励ましながら、「エンカレッジ」としてサポートしています。
支援プログラムの全体の概要はこちら(PDFファイルを開きます)